ベンチャー企業の説明会で、不意に採用担当の人から人生の目標を聞かれました。ほとんど反射の速さでこう答えました。
ここで初めて僕は気付きました。自分は幸福を追い求めていることに。お金や名声よりも幸福が欲しい。
今この記事を読んでくださっているあなたは幸福ですか?「はい!」と即答できる人って実はそこまで多くはないかも。でも8割の確率であなたは幸福だと思うんです。
現状に満足しているかはまた別問題ですが、おそらくあなたはハッピーです。幸福度を高めるためには、持っていることが当たり前になっているものを今一度考えることが大事。
足し算でなく、引き算の美学。あなたが持っているもので、今なくなったら不幸のどん底に陥る、そんなものはきっとあるはず。
・現状に満足できない
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
- 自分の幸せをまずは定義してみよう
- 今の自分が失ったら不幸になるものはいっぱいある、この時点ですでに幸せ
- 僕らは徳川家康よりも、幸福度は高い
幸福度を高くして生きていきたい、これが目標
人生の目標は人によって様々。「タワマンに住みたい」って人もいれば、「結婚して温かい家庭を築きたい」なんて人もいるでしょう。
そんな僕の人生の目標は、
ってこと。まぁ早い話が幸せになりたい。幸せに生きて、幸せに天に召されたい。
これを聞いて、あなたも
ってもしかしたら感じたかもしれません。それもそうで、望んで不幸になりたがる人はいない。悲劇のヒロインになりたいメンズ・レディースは別かもしれないので、さておき。
そう考えると、人生の永遠のテーマと言えなくもないのかもしれない。安易に書き出したが、思ったよりデカいテーマだったか。パンドラの箱を開けてしまったか、まぁいいや。
僕が「幸せになりたい」と意識したのは、過去にベンチャー企業の説明会に参加した時。就活生の時なので、もう4・5年前。
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僕が説明会に行ったベンチャー企業は見るからにブラック。黒光りするブラック企業でした。高級外車の黒い車って特有のテカり感ありますよね、あんな感じ。
まだ会社としては大きくなかったので、説明会ではアピール材料は少ない。大企業になると、会社の業績とか取組事業とかを話しているだけで間が持つんですよね。
そうなるとどうなるか。採用担当の人のべしゃりのみ。会社としての実績は少ないけど、採用担当の人の喋りのキレは凄まじい。そんな説明会でした。
説明会に参加していたのは僕も含めて10名いないくらい。冒頭で会社の説明をするのですが、そこまで大きくない会社なのですぐに終わる。
そこからは採用担当の方が、ひたすら「働く」ということに関して熱く語る。それも終わると、怒涛の客イジり、客というか就活生だけど。
芸人さんの営業さながらな中、その採用担当の人が、おもむろに僕にこう聞きました。
そこまでスピード感のある説明会だったからでしょうか。すぐに答えなければという思いが強く、熟考することもなく
と回答したのです。ほぼ脊髄反射で回答。自分でもこの答えには驚きました。
とまさか胡散臭いベンチャー企業の説明会で、自分の深層心理に気付くという。
自分の幸福の定義を考える
「幸せになりたい」・「幸福度が高く生きていきたい」、そもそもこの願望の難易度はどれくらいのものなのか。
これは完全に人によります。もしかしたら年収1億円よりも簡単かもしれないし、難しいかもしれない。
困ったことに、この目標って具体性がまるでないんですよね。人によってハードルがまるで違う。つまり達成するには、まずは明確にゴールを決めてあげないといけない。
自分の幸福を定義すると言ってしまっても良いかもしれません。このステップが非常に重要。幸福を定義することを怠ってしまうと、正しい方向に進めません。
野球のプロになりたいのに、卓球の練習に励んじゃうみたいなことになりかねない。例えば僕の場合は
- 面白い映画を観ている
- 日本語ラップを聴いている
- 好きな音楽を聴いている
- ラジオを聴いている
- 面白い小説を読んでいる
- ビジネス書を読んで、人生をアップグレードしている
- すっきり睡眠がとれている
- おしゃれなファッションをして街中を歩いている
- 人と話して笑かしている
とかこんな感じ。これができている時は僕は幸せ。
この幸せポイントを伸ばせることならした方が良いし、そうでないならそこまで注力しなくても良い。
あまりにも言われ慣れていることだとは思うのですが、人と比較する必要は全くないんですね。その比較する人と、自分の幸福ラインは違うのだから比べても仕方がない。
くらいの比較。同じ土俵に上がっていないのに、比べるの自体が無理。
隣の芝生、比較意味なく。今さえ良ければ良いなモラトリアム。それは手を出しちまったら危ねえ媚薬。
最近読んだ中で最もお気に入りの本「幸福の達人」にも書いていました。興味ある人は、ぜひ読んでみてください。
Twitterフォロワー128万人のインフルエンサーである「筋トレが最強のソリューションである」でも有名なTestosterone(テストステロン)さんの本。
脳科学、心理学、幸福学から導き出した「幸せになるアクション」を50個を紹介してくれています。具体的な行動を書いているところがお勧めポイント。
読んでみたけど次に何をすべきか分かりません、なんてことにはならない。この本の中で、個人的にすごい好きな表現がありました。
今の幸福を噛み締めるには引き算の発想が大事
日本に生まれた、若い、これだけでかなり幸せ
幸福になる方法はいくつかあると思います。幸福度を上げる行為もそのひとつ。これから自分を幸福にしていくというアプローチです。
ただそうじゃない方法もある。今の幸福を噛みしめることです。実は僕らはすでにそこそこ幸運なのです。それを今一度確認する。
って思われたかもしれません。そんなことはない、あなたはおそらく幸運です。そして僕も幸運です。
まず僕のこの記事を読まれている方は、おそらく日本人でしょう。外国籍の方であってもおそらく日本に在住されている方のはず。
日本に生まれた、日本に過ごしている、この時点である程度のラッキー。そりゃ日本にも問題はいっぱいあります。経済は停滞しているし、夏はジメジメするし、人間関係が陰湿な時も多い。
それでも先進国で、治安も良くて、ご飯も美味しくて、トイレなんかきっと世界で一番清潔。昔就活で三菱商事の説明会に行ったのですが、その際に顧問をされている方が話をしてくれたんですね。
と行っていました。今は時節柄海外に行くのは難しいですが、これは非常に大きなメリットです。日本に生まれる、日本があっていないと思える、じゃあ海外 移住しよう。これができるんだから。
そして僕の記事を読んでいる方は、同世代の方が多いと思います。20代、いや20代ってだけで結構幸せですよ。
大成功した経営者とか、偉人の人の若い人に向けたスピーチで、
というセリフをたまに聞く。時間は戻せない、そんな当たり前のことを再確認してしまう。
って思うけどきっとそう。あなたがもし20代とか30代ならばまだまだ人生これから。超大富豪が指をくわえて欲しがっているものをすでに持っている。
バフェットはバグってるくらいに金持ってるけど、僕らの方が若い。この点ではバフェットの幸福度も追いつけない。
ないものを数えないで、あるものを数えなさい
あとは引き算で考える。人間の悲しい習性が「失って始めてありがたみに気付く」というもの。
あって当たり前だと思っていて、普段は何も感じない。でもある時急になくなって、茫然自失となってしまう。これはあるある。
雨の日に晴れの日の素晴らしさが分かる、こんなん人生で1000回はしているけど、いまだに思ってしまう。人間は慣れる。放っておくと当たり前とみなして、処理してしまう。
例えば僕だったら、昨年に仕事のストレスからか、急に眠れなくなった。今はだいぶマシになったけど、完治にはまだ遠い。こうなって初めて、
って思えた。今身の回りにある物事を当然と考えてしまってはいけない。
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僕と不眠症と睡眠障害と。不眠症を自力で治したい人に向けて。ベッドに入っても上手く眠れない全ての人に向けてのエールを送りたい。
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「◯◯があると幸福になれる」、これを考えてもすぐには答えって出てきませんよね。理想の自分像と、今の自分のギャップ分を意識しないといけないし。
ただ、この質問にはすぐに答えることができるはず。
これはすぐに出てくると思う。僕だったら、
- 健康
- 家族
- 友人
- 貯金
- 家で毎日遊んでいるぬいぐるみ
- 髪の毛
- 肌のツヤ
- CDコレクション
- 持っている服やスニーカー
- こだわって買った家具とか家電
とか。おそらくこれならすらすら出てくる人も多いのでは。
僕らは今持っていないものを得るイメージをなかなか持てません。ただ今持っているものを失った時のダメージはすぎにイメージできるんです。
僕は4人家族。父と母、それに弟。家族仲はたぶんかなり良い。そしてみんな健康。実はこの時点でもうすでに幸せなんですよね。
考えたくないですが、誰かいなくなったり、大病を患ったりしたらたぶん僕の幸福度はガタ落ち。
そして僕自身もおそらく健康。睡眠のことを書きましたが、健康診断はずっとA。メタボでもないし、ありがたいことにまだハゲていません。
きっとぶくぶくに太ったり、薄毛になったら幸福度はダダ下がり間違いなし。
とこう思うわけです。引き算です。引いて考えてみる。
身の回りのものを失ったことを考えてみる。たぶんめちゃんこ不幸です。今よりも不幸な状態って、きっとあなたにも存在すると思うんです。そう思うと、今ってかなり幸せじゃないでしょうか。
そう思えるものが今ある人間って幸せって捉えてしまっても良い気がしませんか?
こないだ購入して読んだ本「1分で心が震えるプロの言葉100」に、作家の曽野綾子さんの言葉が載っていました。
本当にその通りかもしれません。
僕が大好きな音楽ジャンルが日本語ラップ。近年その中で最もハイクオリティな楽曲をリリースし続けているのがZORNというラッパー。
この人の曲を聴いていると、毎回「母国語が日本語良かった」としみじみ感じてしまう。そんなZORNの最新作「925」に入っている「Stay Gold」という曲。
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ビル・ゲイツにはなれないが、ビル・ゲイツくらい幸福になれる
たとえ人より何倍も年収があっても、高級品に囲まれて良い暮らしをしていても、本人が幸福になれないと意味はない。
ブランドものを持っていても、それは幸せとイコールじゃありません。幸福はあくまで主観。周りに羨ましがれる人でも、本人が自分を幸福だと思っていないなんてこともある。
僕らはビル・ゲイツくらい金持ちになるのはほぼ確実に無理。ドラゴンボールでも集めない限り達成できない。
でもビル・ゲイツくらい幸せにはなれるかもしれない。ここは達成できるかも、あくまで主観の話。資産額には関係ない。
というか一般人は貯金額って表現で、金持ちは資産額って表現になるあたりもちょっと切ないけど、ここは無視。
なにか特別な資格もいらない。「◯◯◯万円以上貯金」ができていないと幸福認定されません、ってこともない。自分が幸せと思えたらそれで良い。
僕はパソコンこの記事を書いている、あなたはきっとスマホで読んでくれている。これはシステムインフラがあるから。
江戸時代にはこんなのなかった。そう思うと、僕らは江戸時代の最強にハッピーだったであろう徳川家康よりも確実に幸せ。
徳川家康はタランティーノも知らない、ハンターハンターもジョジョも読んだことない。村上春樹も読めてないし、松本人志の笑いも知らない。勝ちました、これは僕らのボロ勝ちでっしゃろ!?
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
- 自分の幸せをまずは定義してみよう
- 今の自分が失ったら不幸になるものはいっぱいある、この時点ですでに幸せ
- 僕らは徳川家康よりも、幸福度は高い
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!