自分の頭で考える。書くとたった一行。しかしそこに至る道は、長く険しい苦行。
仕事なんか特にそう。現状維持だったり、前例踏襲をしていると、注意されることってありますよね。
・「もっと自分で考えろ!」と、上司に言われる
という人にむけて書きました。
この記事を読んでくだされば、
心がけることはシンプル。
自分の頭で考えるために
- 鵜呑みしない
- マーケット感覚を使う
- 改善点を考える
- 80:20を意識する
現代で成功したり、お金持ちになっている人を見ていると、決して頭の良さでは決まっていません。
学校のペーパーテストや、答えが決まった試験。これには答えがある。
答えのない問題を考える。もっというと、自分で問題を設定する。これこそ考える力。
人から与えられた問題を上手に解けるだけの人。自分で作った問題を、自分で考え、解決する。どっちが強いかは一目瞭然。
最初に結論から!
この記事のまとめ
- 学生時代の「賢い」は一問一答力、社会に出てからの「賢い」は考える力
- 考えなくてもマイナスにはならないシチュエーションで、「考え出せる」人が強い
- 生きていく中で意識していないだけで、多くの「なぜ?」が転がっている
記事の前に自己紹介!
・一浪・一留を経て難関国公立大学理系を卒業→大手ブラック企業→超大手企業
・AbemaTVのオファーを受け、ひろゆきと討論しました
・20代で貯金1,300万円達成
社会に出てから強い人とは?
学生時代を振り返ってみる。僕らの出来栄えは、成績一本でした。
学生だから収入とか、資産額なんかは関係ない。とにかく学業成績が最重視されていたし、多分これからもそうでしょう。
しかし面白いのがここから。学生時代に成績が良かった人。大学時代にGPAでハイスコアを叩き出していた人。
これらの人が必ずしも、社会に出てから成功しているでしょうか?
クラスで、学部で、一番成績が良かった、勉強特化型だったあいつは一角の人物になっているでしょうか?
ちなみに僕は大学時代の、GPAはなんと1.2〜1.5くらい。ほぼ視力検査。
ちなみに平均は、2.4〜2.7らしい。ダブルスコアを決まられ、卒業したでありんす。
ちなみに僕は、大学の同期の中で、一番就職偏差値が高い会社に勤めてる。もちろん勤務してる会社で、全て決まるわけではないけど。
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大学のGPAは就職に影響しない。それよりも熱中できる経験をすべき。
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とにもかくにも、学生時代に優秀だった人が、社会に出て、そのまま優秀ってことはない。ここらへんがミソ。
「賢い」とか「優秀」の定義が、学生時代と働き出してからでは、大きく切り替わってる。ここもミソ、スミソニアン博物館。
学生時代の「賢い」は、あくまで処理能力を指す。クイズ力と言っても良い。一問一答を正しく答えられるかの能力。
答えが決まっている問題を解く。しかもその問題は、大人が出してくれてる。
最近読んで面白かった「1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました」という本でも、
と書かれていました。
うってかわって、働き出してから。僕らが大人になってから。ここでの「賢さ」とは、なんでしょうか?
答えがある問題ではなく、答えがない問題を考える。正解がない(というかまだ決まっていない)から、自分で考えて「正解に近そうなもの」を捻り出す。
実際に社会人になって、仕事ができたり、優秀だとされる人は、自分で考える力が備わっていました。
仕事でも、このブログみたいな創作活動でも、まだ続いている。終わっていない。
答えが出るのは、完結しているものだけ。ビジネススクールで出てくる問題も、すでに終わったケーススタディだけ。終わってないものに、まとまった解答はない。
まだだ。まだ終わらんよ。続いている限りは、自分で考えて、答えのない問題と、戦わなくてはいけない。
自分の頭で考えるとは?
と思った方いますよね。分かってます、聞こえてます。
「考える力」がキーワードではありますが、「考え出せる力」の方が正確かもしれません。
- 答えがない問題に、一応の答えを、考え出す
- 自分で問いを、考え出す
このふたつができる人は、自分で考える力がある人と言えます。
実際に僕らは考えてきました。考えずに生きてきたわけではない。テストで問題を解く時に、考えずに解くことはできない。
仕事でとある業務の担当になる。過去事例やマニュアルを見ながらなぞってみる。理解するために考えてる。
しかしこれとはまた別物。考えてても、少し種類が異なります。
とある人からしたら、素通りする。しかしとある人は、考える。
考えなくてもマイナスにはならないシチュエーションで、「考え出せる」人は、めちゃくちゃ強い。
テストなどは考えないとマイナスです。赤点、0点。考えないといけないシチュエーションだったら、誰でも考えます。必要に迫られてるし。
- ルーティン業務で使ってるExcelをマクロ化した
- 昨年のマニュアルを、さらに読みやすく加筆した
- 健康のために、白米から玄米にした
- 節約するために、格安SIMに切り替えた
とか。別に大仰なことでなくても良いんです。
これらのシチュエーションは、そのままでもマイナスにはならない。支障なく進んでるし。
しかし考え出して、ちょっと変えたことで、プラスになりました。
考える力を発揮するためには?
という人もいるはず。ここで自分の頭で考えるとっかかりを4つ紹介します。
自分の頭で考えるために
- 鵜呑みしない
- マーケット感覚を使う
- 改善点を考える
- 80:20を意識する
難しそうに見えますが、そんなことはありません。やるべきことは単純です。
鵜呑みしない
「考える力」がある人をテーマにするにあたって、「考える力」がない人に思いを馳せる。
自分の頭で考えていない人に共通している要素とは何か?
これ。自分で考えていない人がほとんどこれ。
このステップを挟むだけで、考える力は劇的に向上します。
ここでタメになるのは、メンタリストDaigoの著書「悩む力」。クリティカル・シンキングと呼ばれる、疑う力を身に付け、考える力を向上させられます。
ちなみに現代社会では、1日で江戸時代の1年分と同じデータ量を、消費しているんやって。
情報なんて玉石混交なんだから、ちゃんと精査できないとパニックに陥るわけです。
そんなクリティカル・シンキングを高める方法をいくつか抜粋して紹介します。
疑う力を高めるために
- 議論を単純化する
「一言では、どういうことか」、「重要なポイント3つに絞ると」などと考える - 定義の一貫性チェック
情報の中で一貫性があるかを、チェックする。その場しのぎで言葉を吐いている人はズレが生じているもの - エビデンスの確認
情報に対して、それを裏付ける証拠があるのかをきちんと確認 - 代替案を探す
「あの先輩だったらどう捉えるだろうか?」と他の人の視点から考えてみる
マーケット感覚を使う
答えのない問いを作る。なかなか難しい。何から始めたものか。
ここでキーになるのは、マーケット感覚です。ざっくり言えば、
というもの。
- 自分が価値として提供できるものは何か?
- 周りのニーズとは何か?
ただ漫然と過ごすのではなく、自分なりに価値が付加できるものを意識する。
そして周りのニーズ。ひいては自分に何を求められているかを意識する。相場観を持っておく。
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自分を客観的に見るために、相場観を身につける。自分がどのジャンルに属するか考える。
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どんな需要があるのかを考える。例えば弁護士。弁護士になれば、一生余裕、爆速で金持ちに。きっとあなたもそう考えているはず。
日本一難関と言われている司法試験に合格して、弁護士になった。しかし弁護士はすでに飽和状態で、仕事がないのが現状なんだそうです。
過払金訴訟は、実はほとんどスキルのいらない仕事。弁護士の人が仕事がないから、探しまくっているんだとか。
昔は弁護士になれば安泰だった。しかし時代は変わってきていて、自分でそのマーケットの動きを知っておかないといけない。
難関資格を突破する能力よりも、世の中のニーズとそれに向けて提供できる価値を見つける能力の方が、現代では意味があるんですね。
- 自分が提供できるメリットを提供
- 世の中のニーズを把握
この二軸が大事です。別に優れた才能は必要ありません。資格も肩書きも必要ない。
今まで生きてきた中で、すでにあなたは人に提供できるものを持っています。過小評価しているだけ。
- 大手企業の会社員経験
転職で年収100万円UPも達成 - 副業でブログを4年継続
書いた文字数は110万文字以上 - 一浪一留したけど、内定5社獲得
GPAは平均の半分しかなかった - 国公立の理系から、学部で卒業
まさかの文系就職 - 20代で資産1,300万円
もしかしたら、そう思ってくれた人もいるかもしれません。しかしぶっちゃけ、そんなことはない。
ブログをもっと続けている人、いる。20代で資産2,000万円、こんな人もきっといる。二浪二留で内定10社の人、きっといる。
しかし重要なのは、人にメリットを提供すること。上には上がいても、別に良いんです。
困っている人からしたら、提供されるメリットの価値は、そこまで変わらない。
歌が上手い人の曲しか売れないってことはない。絵が上手い漫画家の作品だけが売れているわけでもない。
改善点を考える
考えていない人にありがちなのが現状維持。飽くなき現状維持。弛まぬ維持。
維持するのはとにかくイージー。しかし重要なのは、改善を試みること。
大前提として、今が完璧なものって、世の中にほとんどない。10〜20年前と比較すると、全てのものがどこかしら改良されてる。
20年前から変わっていないものなんてない。うーん、たぶんビニール傘くらいかも。他に思いつかない。
目の前にあるものを、完全無欠なものと捉えず、
と意識して接する。
- +αをする、付加価値をつける
- より手間を減らす
この2つの観点から見ると、気付きやすいです。
1時間かかって100の成果が出せるもの。これを改善し、1時間で120の成果を出す。もしくは50分で100の成果を出す。どちらも立派な改善。
答えのない問題に対し、僕らや先人は一応の答えを出してます。一応なので、完璧ではない。
80:20を意識する
最後は優先順位を意識する。同じ時間と労力を割いても、優先順位を把握しているかどうかで、全く結果は変わってきます。
有名なものなので、すでに知っている方もおられると思いますが、「80:20の法則」というものがあります。
「結果の80%は、たった20%の原因から生み出されている」という考え方。
代表的な例としては「売上の80%は、たった20%の顧客によってもたらされている」「課題レポートの80%は、かかった時間の20%からなる」などが挙げられます。
残りの原因の80%は、結果の20%にしか影響してない。課題レポートでも、誤字脱字とか、見栄えのチェックとかの細かい部分で時間がかかってたりしたはず。
優先順位を考える。注力している課題の中の、芯を食っている20%はどこかを常に探す。
考えもせずに、とにかくがむしゃらに取り組む。達成感は確かにあっても、全体として進んでいない。時間と労力がもったいない。
やってもやらなくてもいいこと。やっても全体の成果を伸ばせそうにないもの。こんなのは後回しにしちゃう。
学校の教育はアテにならない
学校で習ったことを活かさないと意味がない
あえて極端な書き方をしますが、学校教育はアテになりません。
お金の知識とか、人とコミュニケーションをとる技術とか、実生活で肝心なことは自分で学ぶしかない。
数学などもすぐには役に立たない。数学的思考をする、論理的思考を行うための脳の筋トレ。数学の教育には、このような価値が確かにある。
しかし何に対して、その脳の筋肉を使うかまでは教えてくれない。自分で考えないといけない。
くらいのバランス感。
と思うのは間違い。学校で習ったことや頭の使い方を活かし、実生活を行う中で、やっと教育は完結。学校で学んだことだけでは、生きてはいけない。
ハンターハンターで、ハンター試験に合格するも、その後ハンター生活を送り念能力を会得して本当に試験は完結みたいなノリ。
自分で学んだことを使って、生きていかないと意味がない。思考停止しても生活は支障なく進んでいくから気づきづらいけど。
くらいのものに、ヒントが眠っていたりします。見えていないだけで、世の中には「なぜ?」が転がっているもの。
最後に「考える力」を問うクイズ!
経済学者・竹中平蔵氏による「考える技法」を集約した一冊 「考えることこそ教養である」。ここに載っていた問題です。
言われてみると、確かにそうだ。CDもDVDもディスクは同じ大きさ。しかしケースの大きさは違う。
普段は当たり前と思っていて接していたもの。しかしここには明確な理由があるんです。
ちょっと考えてみてください。
ヒント。実店舗で実際にCDやDVDを買う姿をイメージしてみてください。
そうなんです。もともと映像作品はビデオでした。VHS。
実店舗で販売する際に、商品棚などの関連するものの規格はビデオに合わせたものになっています。
つまりディスクになってコンパクトになったけど、移行するにあたって箱はビデオの箱と同じ大きさの方が、都合が良かったということです。
面白いですね。色々なものには理由がある。しかし僕らがいかに意識せずに生きているかがよく分かる。
とポジティブに捉えて、締めくくろうと思います。
まとめ
では、最後にもう一度この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 学生時代の「賢い」は一問一答力、社会に出てからの「賢い」は考える力
- 考えなくてもマイナスにはならないシチュエーションで、「考え出せる」人が強い
- 生きていく中で意識していないだけで、多くの「なぜ?」が転がっている
このブログは、僕の実体験、考え、趣向をもとに記事にしている雑記ブログです。会社員をしながら、毎日少しづつ書き溜めています。
この記事が面白ければ、是非他の記事も読んでいって下さい。貴重な時間を頂きありがとうございました。ではでは!