同期が先日クビになりました。正確に言えば、役員に呼び出されて、実質クビ宣告の退職勧告を受けたんです。(ちなみに、僕の会社は一部上場企業・・・)
勤務態度は特に問題ありませんでした、遅刻もなかったはず。ただ、仕事を遂行する能力に問題があった、それが原因とのこと。
現在、多くの会社が業績不振に陥っています。終身雇用や年功序列はもはや幻、頭で分かっていても初めて肌で感じました。
僕みたいなものぐさな社員からすれば、明日は我が身かもしれない。あなたは大丈夫でしょうか?
ちなみに僕の会社はこれまでリストラをした事はありませんでした、たとえ大企業でもクビにならない保証はないですよ。
・短期間で部署異動を頻繁にしている
という人にむけて書きました。
記事の前に自己紹介!
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業績不振にともない、人員整理が進む!?
現在は、不況まっただ中です。特に、接客業の店や飲食店なんかは顕著でしょう。しかし、あなたの勤めてる会社も肌で感じていないだけで、実は危機的状況かも知れません。
僕の勤めている会社も、表面上は大きな変わりはありませんでした。なんなら在宅勤務になってラッキーくらいなもん。
しかし、決算とかを見てみると、やはり赤字なのです。特に減給処置などがなかった分、安心しきっていたんですね。
なんて、根拠のないことを考えていました。
世の中で言われている事も、実際に自分の身の回りで起こらない事には感じづらい物なのです。
という話は、何度も何度も耳にしてきました。頭では理解していました、しかしどこか他人事。対岸の火事ってなもんです。自分には関係ないでしょなんて甘く見てた。
しかし、そんな思いは消し飛びました。僕の同期が会社をクビになったのです。「今までリストラ社員を出していない」というのがウリだった会社が、仕事ができない社員を解雇し始めたのです。
数少ない気が合う同期で、Kという男がいたんだが・・・
過去にも書きましたが、僕は同期入社の社員の大半と仲良くありません。
内定式で、顔合わせをした時から、何となく「この人達とは合わないな」と感じているレベル。
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ですが、ありがたい事にそんな中にも数人は気が合う同期がいたのです。その一人がKでした。
冷静に考えてみれば、僕の気が合う同期は自分と似たタイプが多かったです。
斜に構えて物事を見ていたり、勤労意欲も高くなく仕事以外で生きがいを見出している、上司とはどこか上手くいっていない、そんな人達ばかり。笑
「類は友を呼ぶ」とはよく言ったものです。その中でも、特に僕と似た価値観で、僕と同じくらい上司と仲良くできていなかったK。出世という概念に中指を立てている、そんな奴。
Kは人間的には非常にユーモアがあり、面白い人間でした。ただ、仕事の面では少し難あり。
ミスが多かったり、仕事の進め方がどこかズレていたり、やる気を出すものの空回りばかりしていたり。なかなか会社やその部署に馴染めていませんでした。
最初の配属は営業でしたが、1年で異動しました。そして、その次の部署でも上手くいかず僕がいる部署に異動してきました。
やはりどこの会社でも、短期間でいくつもの部署を異動している人は黄色信号なんですね。身に覚えのある方は要注意。
Kと僕は社風に馴染めない、マイノリティーな仲間だった
仕事にさほど興味のない僕からすれば、仕事ができる・できないは比較的どうでも良い。仕事ができても苦手なタイプな人もいるし、仕事ができなくても感じのいい人もいる。
Kは完全に後者のタイプ。仕事は確かにミスが多いですが、思いやりに溢れる話していて楽しい人間でした。
そして、僕が好きだったのは何よりも親近感がもてたこと。僕もKも会社の社風に馴染めていませんでした、マイノリティーの仲間だったのです。
クラスの輪の中に入れず、端っこで身を寄せあう、正にそんな感じ。どんな学校にでもいたであろうメインストリームに乗れていないタイプの奴。
面白いもので、登り調子の時の仲間よりも、下っている時の仲間の方が絆が強い。僕とKは、殺伐とした会社の中でも数少ない本音を話せる仲でした。
つい先日も、仕事終わりにKと2人で飲みに行きました。馴染めない会社へのグチ、横柄な態度の社員への不満、趣味の話、最近起こった面白い話。
と思って、楽しい時間を過ごしていたんです。ところが、数日後まさかあんなことになるなんて。。。
「お前はクビだ」、退職勧告は突然に・・・
Kと2人で飲んだ数日後。営業日の定時間際、Kからとあるメールが来ました。
「急に内線で役員から呼び出されてんけど、焦るわ・・・」、うん、これはかなり怖い。
確かに急に役員から呼び出されるなんてなかなかない話です。何となく立ちこめる悪い予感。。。
そうこうして仕事が終わり、夜。日を跨ぐか跨がないかのタイミングで、僕のスマホが震えます。
人生の経験上、常識的じゃない時間帯の電話って悪いことしかないですよね。身内の不幸ごとだったりするケースもありますが、僕はすぐに悟りました。
スマホの画面を見ると、案の定Kからの電話でした。おそるおそる電話に出ます。悪い予感しかしないけどね。
同じ寮でしたので、「ちょっと話そう」と散歩に誘われます。そして、寮のエントランスで待ち合わせました。
僕が行くと、Kはすでにいました。そこからいきなりです。僕の顔を見るなり、開口一番です。
「クビになったわ!」、飛びましたね、眠気が。全く予想もしていない角度でした。今の部署で、芳しくない仕事ぶりのK。
きっと、異動の内示だと思っていたんです。まさかクビとは・・・
というか正社員のKってクビにできるのか、、、と思ったのですが、調べてみると、
- 著しく成績が不良であること
- 評価が公正なものであること
- 改善の見込みが乏しいこと、改善の機会を与えてもダメだったこと
- 労働者の能力不足が原因で、業務に支障が生じていること
この条件を満たしていると、能力不足を原因として解雇する事が正当と認められるそうなんです。
「改善の機会」はきっと、部署の異動とかを指すのでしょう。そうなると、条件を満たしていると言えなくもないのか。。。
正直言って、なんだかんだ正社員はクビにならないだろうとタカをくくっていました。
しかし、世の中はそんなに甘くなかった。コロナ禍で、会社の業績も芳しくないのも理由のひとつと言われたそうです。
会社が従業員を守ってくれる時代は過ぎ去って、今や過去の幻となったんですね。
ただ、最後の情けと言うか実際に会社を退職するまで数ヶ月の猶予をくれたそう。その間に次の会社を探せ、こういうことなんでしょう。
ってこんな感じ。いや、笑い事じゃないか。。。
明日は我が身、次に退職するのは自分かもしれない・・・
Kは真面目に勤務していました。遅刻も無断欠勤なんかもありません。ですが、終身雇用というルートからは外れてしまったのです。
典型的な日系企業の終焉は近付いているんでしょう。知ってはいましたが、急に自分ごとになった気が。
しかし、怖いのが自分と似た価値観の社員が辞めたということ。お世辞にも僕はバリバリ仕事ができるタイプでもないし、何よりそこまで仕事に対する意欲もない。
明日は我が身かもしれない、なんとなくそんな予感がする。上司とも馬が合わないし、平均以上の評価をもらったこともない。
会社の中の異物として見られて処理されそうな気がしますね。自分と同じ様な価値観の人間が追い出されると、次は自分ではと感じるのが当然の流れでしょうし。
クビを切られない程度に最低限の業務をこなし、残りはダラダラするなんてサラリーマン生活はもはや夢になったのでしょうか。
まぁ、今回のKの件で得た教訓は、ミスは注目されるということ。
挑戦することは、表面上は美徳とされています。しかし、ミスをすることへの寛容さが追いついていないの現状。
挑戦し華々しい成果を残すのは立派ですが、考えてみると結構リスキーです。上手くいかなくて、コストを無駄にした場合は異動させられたりしますし。
仕事量はほどほどにして、NOチャレンジNOミスの方が、会社から追い出させるリスクは減るのかもしれません。
もう数十年も初任給は上がっていないと、新聞かなにかで読みました。ところが、数十年前と比べて、クビになるリスクが出てきた。うーん、辻褄があわないぞ。笑
後日談ですがこの一年後に僕は転職しました。しかもキャリアアップの転職です。うーん、結局新卒で入った会社は辞めちゃいました。
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まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 仕事ができなさすぎると、正社員でもクビになる可能性がある
- 短期間で部署を異動しまくっている人は黄色信号かも
- 終身雇用の終わりはすぐそこまで来ている!?
少し暗い話になりましたが、良い側面もある気がします。なぜなら、ダラダラ生きる事がなくなるから。
ハングリー精神を失わずに生きていけますしね。これからもっと考えて生きていこうと思いました。何を選択して、どんな行動をとっていくのか。
これからの人生の幸福度と充実感は全て自分次第なんだな、きっと。
ではでは!