あなたに短所はありますか?僕には多くあります。自分で気付くこともあれば、他人から指摘されて認知することもあります。
人は自分の短所が分かると、往々にして直そうとします。僕もそうです。しかし、最近短所を無理に直そとするのは間違っていたかもと気付いたのです。
世の中で成功している人で、短所を直したことで大成した人っていないですもん。 というか、成功している人って長所を上手く使っている人しかいないと思うんです。
人にはそれぞれ個性や特徴があります。それを様々な角度から見て、短所だ長所だと言っている気がするんですね。もうこうなってくると「バカとハサミは使いよう」という話。
となると、僕は自分のハサミを危険だからと刃を錆びさせることはしたくない。ハサミを上手く使える様に工夫していきたいと思うんです。
・短所を直したいけれど上手くいかない
という人にむけて書きました。
最初に結論から!
この記事のまとめ
- 短所を直して、大成功した人はいない
- 短所と長所は紙一重、根っこは同じである
- 短所に紐づく特性を見極め、長所として捉え直そう!
短所は、個性であり特性である
優れた偉人には、奇天烈な人も多い。人類に多大に貢献するような成果を上げるけど、私生活は堕落しているとか。
普通の人間ならば当たり前にできる様なことができないみたいな人もいます。
ですが、正直そんなことはどうでも良い。だって、成果があまりにも偉大だから。もし、短所だらけの偉人がその短所を直そうとしていたら、絶対にそこまで大きな成果は残せていなかったと思うんです。
世の中の立派な人達は、自分の長所を活かしている人のみだと思うんです。だって無理矢理短所を直しても、そこが人並み以上になるとは考えづらい。
もともと、人よりも遥かにできない部分だったのですから、人並みに戻すのでさえ労力がかかります。そして、人並みにできる様になったとします。
となります。人並みにできることは、誰にも注目されません。埋没して終ってしまいます。
こうなると、短所は直さない方が良い。というよりも、短所を長所として活かせる環境に移行した方が良い。
例えば、「突発的な問題が起こると、焦ってしまって対応できない」という短所を持った人がいるとします。
この人を無理に、対応力を人並みにさせるのは誤りだと思うんですね。それよりも、「仕組み化して、そもそも突発的な問題が起こるのを防ぐ」仕事に注力してもらう方が絶対に合っています。
長所も、全く異なる環境に持っていけば一気に短所になってしまう可能性もあります。つまり、何が言いたいかと言うと、「バカとハサミは使いよう」ということ。
短所を短所と捉えれない環境に移行すれば良いのです。
今の世の中って、「バランス型人間」に価値はないのかも!?
「何でも浅く広くそつなくこなす」ような人は「バランス型人間」。この手のタイプは、中学生や高校生の頃モテたはず。
見た目もそこそこ、勉強もできる方、スポーツも割とできる、コミュニケーションもとれる。ただ、どこかの分野で1位ではない、全てクラスで上から10位くらいのそんなバランス。
対照的に、ぶっちぎりで勉強できるけど、他はからっきしな人。スポーツは異常にできるけど、勉強は全くできないそんな奴。こんな人もいました。
社会で成功するのは、おそらく人気者キャラです。ただ、社会で大成功するのはどちらかとなると、後者の一点突破タイプだと思うんです。
何かの分野で一流であろうとすると、どこかで突き抜けていないといけない。
他には何もできないけど、物理の研究だけは異常にできるとか。勉強をしようとしても机に10分と座ってられないけど、このスポーツだけは国内でトップクラスとか。
こう思うと、「バランス型人間」は魅力的な人物ではあるのですが、強みらしい強みはないんですね。全てある程度はできる、ただどの分野を見ても一流にはなれないみたいな。
もちろん生まれつきのバランス人間であれば、それは素晴らしい。ただ、もともと歪な能力の振り分けがされて生まれてきたなら、そのまま突っ走った方が良い。
短所を無理に直して、「バランス人間」になろうとしてはいけないと思うんです、僕は。
仮に、勉強だけはぶっちぎりで学年1位だけど、スポーツは学年でビリみたいな人がいるとする。
そして、その人が勉強に注ぐ時間を全てスポーツに注いだとします。その結果、勉強もスポーツもともに学年順位のど真ん中になったとします。
短所の捉え方を変えて、長所にしよう!
人間にはそれぞれ特性があります。その個性が上手く生きれば「長所」となり、裏目に出れば「短所」となります。
例えば、「後先考えずに、とりあえず行動してしまう」みたいな人がいたとします。こう書くと欠点に見えてしまいますよね。
ところが、例えば常に変化が起きる様な環境にこの人がいれば、とりあえず行動することでその変化の波に乗ることができるかもしれません。
頭で考えてばかりの人よりも大きな成果を出すこともあるかも。八木仁平さんの著書「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方」という本では上手く表現してくれています。
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド
- 作者:八木 仁平
- 発売日: 2020/05/28
- メディア: Kindle版
ちなみに、この本は僕が最近読んだ中で最も感銘を受けたビジネス本。就活を始める前の自分に読ませたかった、なんて思ったり。
過去記事でも紹介しましたので、合わせて読んでみて下さい、目から鱗があることはお約束します。
この本では、
「得意なこと(才能)」とは、それ自体はただの「クセ」でしかありません。クセなので、良いも悪いもないのです。その「クセ」をどう認識するかで「長所」にも「短所」にもなるのです。
例えば、「物事に慎重に取り組む」というのはひとつの才能です。ミスのない作業を求められる仕事をすれば、それは長所になります。しかし、スピード感を求められる仕事をすれば、それは短所になります。
つまり、ここで大事になってくるのは「その人の持っている才能をどう使うか」ということ。結局、捉え方次第なのです。
僕の短所は何だ?どうやって長所とするのか?
僕はこれを見て、思いました。
すぐに自分の長所が分かるかもしれない!
なぜなら、職場で褒められた経験よりも、圧倒的に指摘を受けた経験の方が多いから。というか、普通の人は褒められるよりも注意される方が多いと思うんです。
それが続くと、
自分は何の長所もない人間なんだ・・・
と自己否定してしまいますが、そうではない。これからは、普通よりも何かしら突出した部分だと判断してしまうのです。
普通だったり平均的なことをしていれば、基本的に注意は受けません。つまり、注意を受けた僕らの部分は、ある種並外れているわけです。
人と並外れている部分を見つけて、その部分が上手く働く様に環境だったり仕組みを変えてしまうのです。
例えば、僕が自分で気付いた短所や人に指摘された短所。まとめてみました。
- 興味のないことや、苦手なことは極力やりたくない
- 緻密な仕事が苦手
- 嫌なことから目をそらす
- 考えるだけで、動き出さない
- 話が飛んで「なんでその話になったのか分からない」と言われる
とまぁこんな感じ。こう見ると、ただただ良くない部分。人並みになれるなら、人並みにしてしまいたい。ですが、これを捉え方を変えてみます。
- 興味のないことや、苦手なことは極力やりたくない
→特性・才能:強みを発揮したがる
長所に転換:強みを使って大きな成果を出す - 緻密な仕事が苦手
→特性・才能:ポジティブである
長所に転換:いつもいきいきしている - 嫌なことから目をそらす
→特性・才能:良いことに注目できる
長所に転換:嫌なことがあっても、回復が早い - 考えるだけで、動き出さない
→特性・才能:物事を構造化して考える
長所に転換:体系立てて人に伝えることができる - 話が飛んで「なんでその話になったのか分からない」と言われる
→特性・才能:抽象的に思考する
長所に転換:アイデア出しが上手い
不思議です、自分が一気に立派な人間になった様な錯覚に陥りますね。笑
こう考えると、世の中で成功したり、成果を出せている人は「自分の特性を上手く使えている人」なのでしょう。
まとめ
では、最後にこの記事をまとめます。
この記事のまとめ
- 短所を直して、大成功した人はいない
- 短所と長所は紙一重、根っこは同じである
- 短所に紐づく特性を見極め、長所として捉え直そう!
「短所」は平均値よりも大きく乖離のある部分。つまり、見方を変えると、「長所」になるわけです。
自分を変えることは難しい。だったら、それならば、自分が強くなれるフィールドに移動してみましょう!
ではでは!